スパイクラベンダーは、「男のラベンダー」と呼ばれるほど他のラベンダーと比べて香りの強い種類のハーブです。
メジャーなイングリッシュラベンダーを対象とすると、スパイクラベンダーは大振りで、花穂は長いが花が非常に小さく、花色は灰色がかった紫色で、花よりも萼(がく)の方が目立つのが特徴です。
標高の低い海辺の土地に好んで生育します。
スパイクラベンダーは暑さにも比較的に強く、他の種類のラベンダーより強健な植物です。
主な原産地はフランスやスペインで、
スパイクラベンダーの学名は、Lavandula latifolia または、Lavandula spicaといいます。
シソ科で抽出部位は花、葉、茎で、水蒸気蒸留法で抽出します。
ラベンダーの開花時期は、イングリッシュラベンダーよりも遅れて夏~初秋にかけて花を咲かせます。
スパイクラベンダーは、スペイン全土で生息しており、農民たちはスパイクラベンダーを刈り取り蒸留して精油を生産していたといわれています。
しかし、1936年に内乱がおこり、スパイクラベンダー精油の生産量は減少しましたが、スパイクラベンダー精油の需要は高まり、法外な価格に値上がりしたため、セージ精油でスパイクラベンダー精油を偽和することがひんぱんに行わたといわれています。
また、スパイクラベンダーと聞くと、ラベンダーの粗悪品?という印象をもつことがあるようです。
その理由としてはスパイクラベンダーはカンファーの芳香成分を含むことから香料としては劣ると評価されることが多く、抽出率が高く安く作ることができるため、ラベンダーの偽和剤として利用されている事もあるようです。
イングリッシュラベンダーに比べると評価が低く思われがちなスパイクラベンダーですが、
イングリッシュラベンダーにはない芳香成分のカンファーを含んでいるため、ラベンダーの香りに加え、よりくっきりと、そしてクリアでシャープで爽やかな香りをもっています。
他のラベンダーと異なる成分があることから身体への違う働きかけがあると考えられ、1つの精油の種類として認められています。
産地によって香りの印象が変わってくるようで、
フランス産のものは香りが強いもののやや柔らかい印象、
スペイン産のものはカンファー感が強くよりくっきりした印象のものが多いとも言われています。
スパイクラベンダーの主な成分は、リナロール、1,8-シネオール、カンファー、α-テルピネオールなどが含まれています。
スパイクラベンダーはラベンダーの仲間ですが、ラベンダーと比べるとリナロールとカンファーの含有率が高いため、
リラックス効果ではなく、殺菌、免疫力向上、防虫、癒傷作用に優れたハーブです。
スッキリと爽やかな気分になりたいときなど、
スパイクラベンダー入りのアロマや石鹸をお風呂に使うと相乗効果で気分もリフレッシュするかもしれませんね。
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